犬山:城下町は、急がずに

ホテルインディゴから望む犬山城と木曽川。
ホテルインディゴから望む犬山城と木曽川。

城は主役。でも何度も戻りたくなるのは、その周りの町並みのせい。

文:タカヒロ · 公開日 · 更新日

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犬山を「城を見て終わり」の旅にするのは簡単です。私も一度そうしました。おすすめはしません。

ホテルから見た、もうひとつの犬山城の景色。
ホテルから見た、もうひとつの犬山城の景色。
春に訪れた犬山城の中庭。桜と赤いベンチ、傘を差す人たち。
春に訪れた犬山城の中庭。桜と赤いベンチ、傘を差す人たち。
訪れた日の犬山城と入口を、桜の枝が縁取っています。
訪れた日の犬山城と入口を、桜の枝が縁取っています。

天守は、見た目以上に歴史がある

犬山城は16世紀に築かれ、現存する数少ない「本物」の天守のひとつです。コンクリート再建ではありません。最上階からは、木曽川が平野の向こうまで広がって見えます。

私が気に入っているのは、城が町から切り離されていないこと。歩いて上る道には今も生活の気配があり、下りてくればまた同じ町が待っています。

城下町こそが、本当の目的地

本町通りには、今も古い町割りが残っています。木造の店構え、軽食の店、ふとした発見。ここでは地図をしまいたくなります。

ストリートフォトが生きるのもここです。名所の写真より、瓦屋根や自転車、看板、誰も狙って撮らない路地のほうが、町の表情をよく伝えてくれます。

訪れた日の桜に囲まれた、針綱神社の石鳥居。
訪れた日の桜に囲まれた、針綱神社の石鳥居。
桜の下にある、針綱神社の弧を描く石橋。
桜の下にある、針綱神社の弧を描く石橋。

下り道にある、ふたつの神社

城の下にある三光稲荷神社は、朱色の鳥居と絵馬が印象的で、周囲の静かな通りとは対照的です。隣の針綱神社は、城の歴史と直接つながっています。どちらも別行程を組む必要はなく、自然と歩くルート上にあります。

緑に囲まれた庭の池。
緑に囲まれた庭の池。
庭の小径にある門。
庭の小径にある門。
小径のそばに立つ石灯籠。
小径のそばに立つ石灯籠。
庭をまっすぐに伸びる石の道。
庭をまっすぐに伸びる石の道。
庭の灯籠を彩る赤いもみじ。
庭の灯籠を彩る赤いもみじ。
春の訪問で撮った青い花。
春の訪問で撮った青い花。
春の訪問で撮った白と黄色の花。
春の訪問で撮った白と黄色の花。

有楽苑:歩く速さが変わる場所

有楽苑は城のすぐそばにありながら、まるで違う町のような静けさがあります。織田有楽ゆかりの国宝茶室・如庵があり、苔や石、竹、急ぎたくならない小径が続きます。

これがあるから、犬山は半日で終わらせたくない町になります。天守と賑やかな通りのあとに、静けさを求める庭が待っている。

夕方の犬山成田山、朱色の明王門。
夕方の犬山成田山、朱色の明王門。
お寺の石段沿いに灯る朱色の灯籠。
お寺の石段沿いに灯る朱色の灯籠。
明かりのついた犬山成田山の本堂。
明かりのついた犬山成田山の本堂。
境内から撮った夕景。遠くに犬山城が見えます。
境内から撮った夕景。遠くに犬山城が見えます。
お寺の石段を見下ろし、街の灯りを眺める。
お寺の石段を見下ろし、街の灯りを眺める。

犬山成田山:夕暮れと街の灯り

犬山成田山で撮った夕方の写真には、朱色の明王門、明かりのついた本堂、長い石段が写っています。境内からは、遠くに犬山城が見える夕景を撮り、そのあとに街の灯りも写しました。

このとき訪れたのは大聖寺です。千葉の成田山新勝寺の別院である仏教寺院で、三光稲荷神社や針綱神社とは別の訪問先です。城から下りる途中の神社巡りに含めるのではなく、追加の立ち寄りとして考えます。

次に訪れるなら、お寺の公式アクセス案内を参考にします。犬山遊園駅から徒歩約10分、犬山駅からは約20分。現在の案内では、境内は午後6時から翌朝6時まで施錠・封鎖されます。この夕方の写真は私が訪れたときの記録で、今も暗くなってから入れるという意味ではありません。出かける前に最新の案内を確認します。

奥村邸の食卓にて。
奥村邸の食卓にて。
奥村邸の肉料理。
奥村邸の肉料理。
奥村邸のデザート。
奥村邸のデザート。

食事

奥村邸 — 歴史ある日本家屋での食事。この場所だからこそ、料理が町の記憶の一部になります。

詳しくは:奥村邸、犬山

ホテルインディゴ犬山の朝食。
ホテルインディゴ犬山の朝食。
ホテルインディゴ犬山の夕食。
ホテルインディゴ犬山の夕食。

ホテルインディゴ犬山の食事

ホテルインディゴ犬山でも良い食事をしました。ここでは軽く触れるだけにして、詳細はホテルのレビューに譲ります。

詳しくは:ホテルインディゴ犬山有楽苑

ホテルインディゴ犬山にて。
ホテルインディゴ犬山にて。
ホテルインディゴ犬山で泊まった部屋。
ホテルインディゴ犬山で泊まった部屋。

宿泊

ホテルインディゴ犬山有楽苑があることで、この旅は「訪れた」だけでなく「完結した」ものになります。庭園のそばに建ち、景色の向こうに城が見える立地は、どこにでもあるシティホテルとは違う結びつきを感じさせます。

詳しくは:ホテルインディゴ犬山有楽苑

一日しかないなら

朝:混み始める前に城下町を歩き、城へ。

昼前:下りながら三光稲荷神社と針綱神社へ。

昼食:城下町でゆっくり食事を。

午後:有楽苑で、歩く速さを落とす。

夕方:川沿いに戻り、コーヒーか最後のひと歩き。

一泊すれば、この一日はもう「予定」ではなくなります。

この一日モデルコースに成田山を加えるなら、最後の川沿いの散歩に代えて午後6時の閉鎖前に訪れます。最新のアクセス案内を確認してから計画します。

旅先での通信

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タカのひとこと

犬山は「城を見て終わり」にすると、実力を見誤りやすい町です。本当に良いのはゆっくり回る日。本物の天守、城下町の通り、神社の鳥居、有楽苑の静けさ、記憶に残る食事。それが、また戻りたくなる犬山です。

アクセス

犬山は愛知県北部にあり、名鉄で名古屋から気軽に行けます。犬山駅か犬山遊園駅、ルートによってどちらも起点になります。城・城下町・神社・有楽苑のエリアはコンパクトで、すべて徒歩で回れます。